こんにちは。フリーアナウンサーの石川奈津紀です。
早いものでもう2月。
節分にバレンタインにと、イベント盛りだくさんですね♪
コロナで暗い話題も多いですが、こういったイベントはワクワクしてしまいます。
ちなみに、こういう時期は、アナウンサーをしていてもネタ探しに困らなかった記憶があります。
(取材のネタ探しもアナウンサーがするんですよ~。これについては今度また書きますね。)
さて、今日は、アナウンサー志望者さんからよくある質問にお答えしていきます!
Contents
【質問】NHKキャスターになりたいけれど、一度落ちてしまった局には応募できませんか?
実は、これで悩んでいる方とーっっても多いんです。
▼書類が通らなかった
▼面接に進めたけれど、落ちてしまった
どちらのパターンもあります。
で、肝心の質問に対するおこたえは…
「一度落ちても、その局のキャスターになれる」です。
わたしもアナウンサー受験をしているときは、
一度落ちたらマイナスの印象を持たれているのでは…と思っていました。
でも、それは大きな間違いなんです!
一度落ちても、チャンスはあります!
わたし自身、
アナウンサー生活のスタートを切ったNHK山形は、2回受けました。
1回目は新卒の時の面接で、不採用。
2回目は社会人2年目で、合格しました。
ちなみに言うと、そのあとのNHK仙台は、新卒で1回、既卒で2回受けた記憶があり、
3回目か4回目でキャスター試験に合格しています。
何度かは書類で落ちている年も。
さらに言うと、いま所属しているTBSスパークル。
こちらも、書類は3回は出した気がします。
「一度落ちてもチャンスはある!」そのワケとは?
わたしの例を出しましたが、ほかにも、念願の局になんどか書類を出して受かった。
3回目で合格した、という子もいます。
局によっては、(特に新卒採用だと)「春採用でご縁がなかったかたは応募をご遠慮ください」とある場合もありますが、書いてなければ何度応募してもOKです。
上司が変わった
特にNHKで多いパターンなのですが、上司が変われば重視するポイントも変わります。
人柄なのか、技術なのか。それによっても採用の観点は変わりますので、
上司が変わる=採用ポイントや採用の仕方が変わるというわけです。
ほしい人材が変わった
例えば、去年落ちたときは、実は夕方のキャスター募集で、ニュース経験がある人を募集していた。
でも、自分は去年受けた時にはリポーターを希望していた。(もしくはスポーツなどを希望していた)
というような場合です。
局のニーズと自分のやりたいことが一致していない場合は、
「ほかの局のほうがこの子は活躍できそうだな」と思われて、その局にはご縁がないこともあります。
自分の実力
わたしの場合はこれだったのかなと思います。
新卒のときは、あまり自分に自信がありませんでしたし、「アナウンサーになれている自分」を想像できていませんでした。
でも、社会人2年目、合格できた年は、もっとアナウンサーの仕事をイメージ出来ていたと思います。
また、新卒のときは
「アナウンサーたるもの、こういった受け答えをしなきゃだめ」
と、勝手に面接での答えの理想みたいなものを自分で作ってしまっていました。
今思えば、正解なんてありません。笑
でも、なにかにすがりたかったんでしょうね。
社会人になってからは吹っ切れて、ありのままの自分で試験に臨み、
面接で自分を出せたと思います。
2回目以降受験のメリットも!?
「一度落ちているところだから」というのは関係ない、と言いましたが、逆にメリットである場合もあります。
メリット①面接官に覚えてもらえている
それは、「一度受けたことを覚えてもらえている」可能性があるということです。
人によっては「去年も受けに来てくれましたよね」と声をかけられたこともあるそうです。
「それだけ志望度が高いんだな」と思ってもらえるのは、むしろプラスになります✨
メリット②初めてじゃないので心に余裕が持てる
アナウンサー試験は全国行脚です。初めて行く場所も多いのではないでしょうか。
その中で、一度行ったことがある地域は思い出に残るものです。
その時の思い出を書類に書いたり、面接で語ったりするのもアリですよね。
さらに、一度行っていれば
「寒いから、しっかり準備していこう」「駅から遠いから、荷物はロッカーに預けよう」
など、試験に対しても心の準備ができるのは大きいです。
余談ですが、
ある県の民放を受けに行った子がその土地のおばあちゃんと友達になって、
その民放は落ちたけれど、NHKのキャスターに合格した
という子がいます。
まとめ:気にせずどーんと構えて試験に臨みましょう!
ということで、いろいろ書いてきましたが、
「一度落ちてもマイナスはない、むしろプラス」と覚えておいてください!✨
2回目の土地、2回目受験の放送局、また新たな視点でいろいろ見えてくることもあります。
あなたもきっと成長しています。
おそれず、不安がらず、堂々と試験を受けに行ってくださいね!!
応援しています^^