きょうでゴールデンウイークも終わり、という方も多いのではないでしょうか?
東京はどんよりなお天気。沖縄・奄美は梅雨入りだそう☔
この間桜が散ったばかりだと思ったら…早い🥺
さてきょうは、アクセントについてお話していこうと思います✨
アクセントについては、本当に気になってしまい、ニュースを見ていても、ドラマの俳優さんにも、なんなら家族にまで気になってしまいます。
よくTBSNEWSの河野キャスターとも議論していたのですが、
アナウンサーあるある、といってもいいほど気になることの一つなんです。
アナウンサーが気になるアクセント
わたしに限らずほとんどのアナウンサーはそうだと思うのですが、
ニュースを見ていて、少しでも違和感があれば即、アクセント辞典を引きます。
(アクセント辞典は、上に載せた写真です。)
いままでのアナウンサー生活、いちばん「え!?!?」と思ったのは…
ギンザケです。
出身の宮城県では、鮭がよくとれるので、ブランド化もされているほど。
したがってよくニュースにも出てくるんですよね。
ある地元アナウンサーが読んでいて「ん!?」と思ったのが…
「ギンザ\ケ」というアクセント!
この表記、独特だと思うのですが、ザのあとに下がる、という意味。
つまり、伊藤家、田中家、とかと同じアクセントなんです!
もう一つ、平板と呼ばれるアクセント、
ポケモン、と同じ「ギンザケ」の発音もOKとされているのですが…
第一アクセントはあくまでも、中高(なかだか)とよばれるもの。
気になって引いた瞬間「えー!?」と声に出してしまいました笑
アクセントのパターン
ちなみに、アクセントは、最初の写真にものせた「アクセント辞典」を使って引きます。
NHK放送文化研究所というところがつくっているんです。
で、実際にはどんなパターンがあるかというと、
頭高(あたまだか)…金魚、パン🍞、雨☔など
中高(なかだか)…おにぎり🍙、山崎など
尾高(おだか)…橋、山🏔、話など
平板(へいばん)…ポケモン、石川など
の4つがあります。
アクセントの重要性
アクセントが重要なのは、視聴者に誤解なきよう伝えるため。
お箸と、渡る橋。降る雨と、舐めるほうの雨。
正しいアクセントで伝えないと、違和感を持たれてしまい、
結局はそこで思考が止まって、それ以降の情報が頭に入ってこないですよね。
実際に私もギンザケのニュースを見た時、リード以降の内容は全く頭に入ってきませんでした。
頭にあったのは、とにかく早く、アクセント辞典を引きたい!ということだけ。笑
いや、職業病だろ…って話だけど。
実際、どのアクセントで読んだのか
そこで実際、自分が「ギンザケ」のニュースを読んだとき。
どうするか悩んだのですが、視聴者に違和感を与えたくないと思い、
ポケモンと同じ平板のアクセントで読みました。
ニュースデスクと呼ばれる、
原稿を出してどの順番で読むかを管理する方と相談しての上ですが。
このように、かならずしもアクセント辞典での第一アクセントで読むことが正しい、というわけではありません。
もちろん、辞典に載っていないアクセントは間違っているので✖ですが。
個人の意見としては、「アクセント辞典に載っていればOK」と思っています。
ただし、
そのアクセントで読んだ理由をはっきり持った方がいい
とも思います。これはアナウンス講座で教えている学生さんたちにも言っているのですが。
自分はこうとらえたからこう読んだ、という意思がないと、
アナウンサーが読む必要がないと思うからです。
機械でもいいじゃん?ってなりません?😢
自分がどう伝えたいか、が大事だと思っています。
言葉は生き物!変わりゆくアクセント
例えば、これはアナウンサー志望者さんは知っているかもしれませんが、
「市街地にクマが出没しました」というニュース。
以前は、目の下にできるクマと同じアクセントだったのですが、何年か前の改定で「クマのプーさん」のクマ、と同じアクセントでもOKということになりました。
このように、アクセントは絶対的ではないのです。
言葉は時代によって変わりゆくもの。いわば「生き物」です。
だから、昔は「昭和」は「令和」と同じ頭高(あたまだか)と呼ばれるアクセントが主流でしたが
だんだんと平板化していったともいわれています。
昔ほど「ら抜き言葉」も気にならなくなっているのも時代の変化なのかなぁ、なんて感じます。
ということで、ついつい熱く語ってしまいました…🔥
アクセントとなると、熱が入ってしまうんですよね、、、
きょうは「アナウンサーあるある」の中でもアクセントについてお話しました。
また別のあるあるについてもどこかで書きたいなと思います!